赤い糸
2019.12.25
ある人は、身体を動かそうとしても反応がない。
ある人は、妻に話しかけてもシカトされている。
ある人は、仕事をしたいが、そのスキルがない。
ある人は、死にたいが死ねない。
不幸とは、思うようにならないことだ。
だが、自分の能力を含めて思うように変える力があるとしたら
誰しも、求めてやまないだろう。
それが、意識と潜在している意識との間に
橋をかける技術だ。
それはちょうどこんな感じだ。
深い谷があるとする
その間に橋をかけたい。
しかし、あまりにもその谷は深く恐ろしい形相をしている
橋をかけようにも、その幅100メートルもあり、単純に丸太を渡して
架けることなど不可能だ。
そんな場合、こんな方法がある。
石に糸を結び、その石を何百と向こう岸に投げる。
その糸を結わえ、その糸の束にロープを結わえ、
その次に何百というロープをガイドに繋ぎ合わせた丸太を通す。
その丸太をさらに強固になるように、強固なロープで橋を吊る。
このようにして、最初は細い糸だったが、次第に現実の橋がかかる。
ここで、この糸よりも細い糸がある。
それは、想像の糸だ。
それが量子の糸である。
その糸は、運命の赤い糸に似て、目に見えないが
本物を引き寄せるのだ。