ハグし合いながら別れた
2019.12.06
また妙な、巡り合わせから
ある哲学者とも宗教家とも思えるN氏との一席が設けられた。
例外にもれず、名刺交換。
顔を見合わせ、
私から本のさわりを読ませてもらいました。
なかなか、面白いことを書いてますね。
その後、正面にいる私を忘れて隣のかあちゃんに、
20分ほどテープレコーダのようにご高説を話しだす。
話すと止まらないタイプだ。話の隙間が全くない。
思い余って
その何処かで聞いたような話は、知っているから
共通点を話しましょうか。
なおも、ご高説がかあちゃんめがけて止まらない。
あたかも信者を見つけたかのように。
そのご高説を
あまり話を聞かない私も呆れ果て、しぶしぶその理想説を聞くことにした。
彼はこんなことを言っていた。
世界の思いを統合し、素晴らしい世界を作る。
その役割は日本人の心の世界にある。
一時間も過ぎた頃
言ってやった。
日本人の心の中にあるのはいいが
あなたは私の観点からは間違っている。
世界の思いを統合するのは、不可能だし意味がない。
可能で意味があるのは、すべての人が自分自身を取り戻し
個性的になることだ。
その輝いた個性と個性が自然カラフルな世界を創るのであって。
考え方や、価値観を一つにすることは
政治家や宗教家の目指すところはかもしれないが、
そんな理想は白黒の茶番に終わる。
時間がないと。出会いは途切れたが
苦笑いを浮かべながらもハグし合い別れた。
またいつか、別の側面での出会いを楽しみにしよう。